横浜市に本社を構える六元素情報システム株式会社は、2012年に設立されたIT企業です。主にSI事業を展開し、2023年12月期には売上高48.3億円を達成、従業員数も270名を超えるまでに成長しました。金融システム開発を中心に事業を展開する一方、近年は自社サービスの開発にも注力しています。
この度、同社は事業拡大に伴う4度目のオフィス移転を決定し、前回に引き続きクリエイクスのサポートを受けることとなりました。六元素情報システム管理部の徐（ジョ）様に、事業内容や移転の経緯について伺いました。
金融システムからAI・教育まで、技術力で多様なニーズに対応
—— まずは、六元素情報システムの事業概要についてお聞かせください。
徐様：当社の事業内容は、主にSI（システムインテグレーション）事業を中心に展開しています。特に金融システム開発に強みを持ち、高い技術力と動員力で安心・安全なシステムを構築しています。大規模システムでも全工程を迅速かつ柔軟に対応できることが特徴です。
また、クラウド、マイクロサービス、DevOpsなどの最新技術・手法を活用した高速システム開発も推進しており、AI・Web3.0などの先端技術にも注力しています。
さらに、数年前から自社サービスの研究開発にも力を入れており、社会課題の解決に取り組んでいます。その一例が、子会社「ラクモン株式会社」を通じて提供している個別指導サービス「Rakumon」です。このサービスは、地方在住や経済的に余裕のない方々にも質の高い教育機会を提供することを目的としています。
顧客・社員・社会の幸せを追求する、六元素の企業哲学
—— 御社のビジョンや企業理念についてお聞かせください。
徐様：弊社の経営理念は「顧客へ感動を、社員へ幸せを。」です。これを基に、ミッション、ビジョン、バリューの3つの柱を設定しています。
ミッションは「ITの力で、感動と幸せを創造する。」です。私たちは、ITの可能性を最大限に活用し、人々の生活や社会に関わるさまざまな課題を解決することで、感動と幸せを生み出すことを目指しています。
ビジョンとしては、「ITプロフェッショナル力」と「社会課題へ挑むベンチャーマインド」で、半歩先の未来価値を創造し続け、感動と幸せを提供する「チャレンジ・プラットフォーム カンパニー」になることを掲げています。
バリューは「We are CHONPS（必須元素）」というキーワードで表現しています。これは Challenger（やってみよう）、Heart（情熱と心を込めよう）、One team（ワンチームになろう）、New technology（先端技術を取り入れよう）、Professional（プロでいよう）、Study（学び続けよう）の頭文字を取ったものです。
これらの理念やビジョンを通じて、私たちは顧客、社員、そして社会全体の幸せを追求し、ITの力で新たな価値を創造し続けることを目指しています。
コスト削減から工期短縮まで。クリエイクスとの二度目のオフィス移転
—— 今回のオフィス移転について、クリエイクスを選んだ理由をお聞かせください。
徐様：今回はクリエイクス様にお願いした2回目の移転となりますが、前回の移転時の良好な経験から、迷わずクリエイクスさんにお願いしました。特に今回は、内覧から価格交渉、さらには工事業者の紹介まで、トータルでサポートしていただきました。
移転のスケジュールがタイトだったにもかかわらず、クリエイクスさんにご紹介していただいた工事業者さんのご協力で、予定通り今年1月初めに無事移転することができました。このビルは新築の立派なビルですが、防災の検証や電気工事の見積もりに時間がかかる課題に加え、通常ではタイトすぎるスケジュールでしたが、クリエイクスさんのサポートのおかげで乗り越えられました。
また、旧オフィスの原状回復についても交渉のサポートをいただき、コストダウンに直接つながりました。通常、ここまで面倒を見てくれる方はいないと思うので本当に感謝しています。さらに、今回のオフィスでは数ヶ月分のフリーレントをいただくことができ、これも大きなメリットでした。クリエイクスさんの経験と交渉力のおかげで、さまざまな面でコスト削減を実現できたと感じています。
新オフィスが変える働き方。柔軟性とモチベーション向上の両立
—— 新しいオフィスでの働き方について教えてください。
徐様：新しいオフィスでは、リモートワークと出社を半々で行っています。フリースペースを設けて、プロジェクトごとに週2回出社するなど、社員が交代でシェアスペースを使用する形態を取っています。最近は出社を促進しているため、徐々にスペースが不足してきているほどです。
プロジェクトによっては、週3日在宅で2日間社内で作業するなど、柔軟な働き方を採用しています。以前は多くの技術者がお客様先で常駐して作業していましたが、新しいオフィスができたことで、自社内での開発作業が増えています。
新しいオフィスは環境が整っているため、社員の中には気分転換や良い環境で働きたいという理由で出社を希望する声も上がっています。この変化は、社員のモチベーション向上にもつながっていると感じています。また、コミュニケーションの質も向上し、チーム間の連携がスムーズになりました。
ただ、移転してまだ半年ほどですが、想定以上のペースで社員が増えており、すでに席が不足し始めています。現在は空いているスペースに席を追加して対応していますが、このまま成長が続けば、近い将来再び移転を検討する必要があるかもしれません。その際は、またクリエイクスさんにお世話になることになるかもしれませんね。
オフィス移転の真の価値。採用強化からコミュニケーション活性化まで
—— 新しいオフィスが会社にもたらした変化について教えてください。
徐様：新しいオフィスは採用活動にも良い影響を与えています。特に新卒採用では、内定式などで積極的に社内に候補者を招き、オフィス環境をアピールしています。立派なオフィスは会社の信用につながり、「中小企業でもこれほど立派なオフィスがある」という印象を与えることで、入社を決める要因の一つになっています。
以前のオフィスでは、夏場にトイレにエアコンが効いていないなどの問題があり、それを見た就職希望者が入社を躊躇するケースもありました。しかし、現在の環境では、オフィスツアーを通じて会社の安定性や成長性を直接感じてもらえるようになりました。
また、社内のコミュニケーションや業務効率も向上しています。広々としたスペースと充実した設備により、社員間の交流が活発になり、異なるプロジェクト間での情報共有や協力も増えています。これは、会社全体の雰囲気を明るくし、社員の満足度向上にもつながっています。
オフィス移転は単なる場所の変更ではなく、会社の成長と社員の幸せを追求するという我々の理念を体現する重要な施策の一つとなりました。今後も社員が働きやすい環境づくりを続け、さらなる成長を目指していきたいと考えています。
—— 本日は貴重なお話をありがとうございました。
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